石山の石より白し秋の風

 

  山中や菊はたおらぬ湯の匂

 

  行々てたふれ伏とも萩の原    曾良    

 

  今日よりや書付消さん笠の露

 

 
   那谷寺の奇岩     芭 蕉 堂   芭蕉・曾良の別れ 像
 

 山中の温泉に行ほど、白根が嶽跡にみなしてあゆむ。左の山際に観音堂あり。花山の法皇三十三所の順礼 

とげさせ給ひて後、大慈大悲の像を安置し給ひて、那谷と名付給ふと也。那智・谷組の二字をわかち侍しとぞ。
奇石さまざまに、古松植ならべて、萱ぶきの小堂岩の上に造りかけて、殊勝の土地也。

 

 「おくのほそ道」は小松→那谷寺→山中温泉とたどるが、芭蕉は七月二十七日(陽暦九月十日)に小松から
山中温泉へ、八月五日(陽暦九月十八日)曾良と別れて再び小松に赴く途中に那谷寺を訪れた。
  
    芭蕉句碑と翁塚
 
 温泉に浴す。其功有名に次と云。
 
 凡そ一週間の山中温泉逗留は旅の疲れを癒したものと思われる。八月五日「曾良は腹を病て、伊勢の国

長嶋と云所にゆかりあれば、先立て行に、・・・・・」と別れた。

 
 「あやとりばし」近くの芭蕉句碑

 「こおろぎ橋」近くの芭蕉句碑

 医王寺芭蕉句碑

 

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