雲の峯いくつ崩れて月の山

 

  語られぬ湯殿にぬらす袂かな

 

  湯殿山銭ふむ道の泪かな    曾良

 

   鳥海山を望む    頂上付近    月山神社
 

 八日、月山にのぼる。木綿しめ身に引かけ、寶冠に頭を包、強力と云ものに道びかれて、雲霧山気の中に氷

雪を踏でのぼる事八里、更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ、息絶身こゞえて頂上に至れば、日没て月顕
る。笹を鋪篠を枕として、臥て明るを待。日出て雲消れば湯殿に下る。

 

 六月八日(陽暦七月二十四日)月山に登った芭蕉は頂上付近の小屋で一泊、翌日湯殿山に詣でている。
 
  月山  句碑
  湯殿山 句碑
  曾良  句碑

 

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