多賀城碑(壺の碑)    碑の覆堂    芭蕉句碑
 

 むかしよりよみ置る歌枕おほく語傳ふといへども、山崩川流て道あらたまり、石は埋て土にかくれ、木は老て若

木にかはれば、時移り代変じて、其跡たしかならぬ事のみを、爰に至りて疑なき千歳の記念、今眼前に古人の心

を閲す。行脚の一徳、存命の悦び、旅の労をわすれて、泪も落るばかり也。

 
 多賀城碑は那須国造碑(栃木)、多胡碑(群馬)とともに三大古碑とされる。碑面には平城京や各国からの距
離を記すほか、天平宝字六年(762)の記念があり、上部「西」の字をふくめ、百四十一文字が陰刻されている。
歌枕の「壺の碑」は「多賀城碑」であり、芭蕉も実在する古碑に対面しての感慨を記している。 

 

 多賀城碑(壺の碑)

 

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